空き家を活用してカフェを始める時にやるべきこと6選&開業まで

はじめに

空き家の活用を考えているアナタの頭で一度は思い浮かべたのが”オシャレなカフェ”ではないでしょうか?
そんなアナタのために今回はアナタの空き家をカフェとして活用するために必要なこと6つを解説していきます。

是非最後まで読んでみて下さい!!

カフェ開業のためにやるべきことその①「用途地域を調べる」

まず最初にやるべきなのがアナタの空き家の用途地域を調べることです。
用途地域とは何かと言うと、地域によって造れる建物を法律で決めたものです。
住宅街にパチンコ屋がないのはこれがあるからなんですね。

この用途地域を見る時、カフェについては”飲食店”のことになります。
それでは用途地域別にどのような飲食店がOKか解説していきます。

  • 第一種低層住居専用地域
    自分で住みながら営業し、お店の大きさが50㎡以下で建物全体の半分ならOK
  • 第二種低層住居専用地域
    自分で住みながら営業し、お店が大きさが50㎡以下で建物全体の半分ならOK
    または、喫茶店(詳しくは後で解説します)なら建物の大きさが150㎡以下なら住みながらじゃなくてもOK
  • 第一種中高層住居専用地域
    建物の大きさが500㎡以下で2階以下ならOK
  • 第二種中高層住居専用地域
    建物の大きさが1500㎡以下で2階以下ならOK
  • 第一種住居地域
    全てOK
  • 第二種住居地域
    全てOK
  • 準住居地域
    全てOK
  • 近隣商業地域
    全てOK
  • 商業地域
    全てOK
  • 準工業地域
    全てOK
  • 工業地域
    全てOK

アナタの空き家はこのどれかに当てはまる可能性が高いので用途地域がどこなのか必ず調べてからリノベーションに取り掛かりましょう。
このようなサイトもあるので活用すると良いと思います。
参考サイト:用途地域マップ

カフェ開業のためにやるべきことその②「コンセプト決め」

次にやるべきことがコンセプト決めです。

「どんなお店にしたいのか?」

「どんなテイストの内装にするか?」

などをはじめに決めておきましょう。

これをはじめに決めておくと統一感のあるオシャレな内装や家具になり、開業のために取るべき手続きの方向性も決まってきます。

空き家をあなたの理想のカフェにするためにもコンセプトはしっかり決めておきましょう。

カフェ開業のためにやるべきことその③「保健所への許可申請」

カフェを開業するためにはアナタの空き家がある地域の保健所の許可を取らなければなりません。
そして先程お話ししたコンセプトによって取るべき許可が変わってくるんです。
ここではどのような許可があるのか詳しく解説していきます。

飲食店営業

まず代表的な許可が飲食店営業の許可です。
こちらはお酒や料理をお客さんに出すことができて一番制限なく営業することができます。

アナタの決めたカフェのコンセプトがお酒やアナタの作った料理を出す必要がある場合はこちらの許可を取るようにしましょう。

喫茶店営業

続いて喫茶店営業の許可です。
こちらはお酒の提供はできず、調理もすることができないためアナタのカフェのコンセプトがソフトドリンクと調理が必要ない簡単な軽食のみで済むお店であればこちらが良いでしょう。

菓子製造業

こちらはお菓子やパンを作って、テイクアウトを行う場合に必要になります。
厨房を工事をしっかりやらなければならないため、普通の設備よりも工事費が高くなる可能性があります。

お菓子やパンのテイクアウトをやりたいのであれば飲食店営業でも喫茶店営業でも一緒にこちらの許可はとっておきましょう。

カフェ開業のためにやるべきことその④「消防署への届出」

保健所の許可に加えて消防署にも届出をしなければカフェをオープンすることができません。
ここではどのような届出が必要なのかを解説していきます。

防火対象物使用開始届

まずは何と言ってもこれが必要です。
お客さんを入れてカフェを営業するということはそのお客さんの命を預かっているということだからです。

防火対象物使用開始届には、どんな工事を行い、どんな飲食店を始めるのかを書きます。
それについて、消防法で決まっている必要な設備などがきちんと設置されているかどうかを確認するための手続きになります。

消防用設備設置届

これはアナタのカフェに消防用設備を設置した場合に必要になります。
必ず前もってアナタの空き家のある地域の消防署にどのような設備が必要か確認しておきましょう。

防火管理者選任届

こちらはアナタのカフェの定員が30人以上の場合に必要になります。
注意しなければいけないのが”店員を含めて”30人以上というところです。

もしアナタが自分でお店に立つならアナタをいれて30人以上になる場合は必要になります。

カフェ開業のためにやるべきことその⑤「設備を揃える」

これまで話してきた保健所と消防署の壁を超えるためには当然必要な設備を揃えなければなりません。ここではそれについて解説していきます。

調理場と客席を仕切る

これは当然といえば当然ですがアナタが料理や飲み物を作る調理場とお客さんのいる客席は明確に仕切らなければなりません。

扉を取り付ける場合は開けっ放しにならないようにするために写真のようなドアクローザーを取り付ける必要があります。

ドアクローザー

またはこのイラストのようなスイングドアを取り付けて仕切るのも良いと思います。
こちらはアナタがお店に入った時に見覚えがあると思います。

2槽以上のシンクと手洗器

そして調理場には2槽以上のシンクと手洗器が必要になります。
アナタの空き家のキッチンのシンクが1槽しかない場合は交換するか新しく取り付ける必要があります。手洗器もない場合は新しく取り付けなければなりません。

また、これは地域によって条件が違う可能性があるのでしっかりと前もって保健所に確認しておきましょう。
そうすれば後から追加工事で余計にお金を払うということを防ぐことができます。

消火器

こちらは全てのケースで必ず必要になるわけではありませんがお客さんの安全を守るために
しっかりと設置し、届出もしておきましょう。

ここでは代表的な3つの設備を解説しました。
この他にも冷蔵庫や調理台などたくさんあるのですが空き家のある地域によっても変わってくるので保健所や消防署にしっかり前もって確認してからリノベーションを進めていきましょう。

カフェ開業のためにやるべきことその⑥「資格を取る」

ここではアナタ自身が取る必要がある資格について解説していきます。
そこまで難しいものではないのでしっかりと取っておきましょう。

食品衛生責任者

こちらはカフェを始めるには必ず必要な資格です。
各都道府県の食品衛生協会が開催する講習を受講すれば取れる資格です。
受講料は約1万円です。

防火管理者

こちらは「消防署への届出」でも解説しましたが定員が30名以上の場合に必要となります。
日本防火・防災協会開催の講習を受講することで取得できます。
講習費用は6500円~7500円です。

番外編「開業にかかる費用」

空き家でカフェを開業するための相場費用

300万円~800万円

どのようなお店にするのかにもよりますが大体これくらいはかかると考えておいた方が良いと思います。
具体的などんな費用がかかるかというと、

  • 空き家をカフェにリノベーションするための工事費
  • コーヒーマシン、家具などの什器備品費
  • コーヒー豆などの材料費
  • 広告費などの運転資金

といったところでしょうか。
こちらはアナタが空き家に掛けられる予算と相談しながら内容を決めていくと良いと思います。
参考記事:空き家活用の予算がない…。活用前に調査するべき補助金&火災保険

まとめ

今回はアナタの空き家を活用してカフェを開業するためにやるべきことと番外編として開業にかかる費用について解説してきました。

この記事を頭に入れてから開業の準備をすると後々トラブルになる可能性を大幅に下げると思うので具体的に動き出そうという時にもう一度読み直してもらうと良いと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

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